70年代のS&W社357マグナムリボルバーには、バレル下のウエイト装備(フルラグ)のモデルが存在せず、ライバルであるコルト社のパイソンのほうがバレルの加工精度も高く、アンダーラグの重量増加により、射撃時の跳ね上がりを抑えることができました。パイソンは元々ライフリングの効果も高く、弾頭により強い回転を与えられるので直進安定性に優れていると評価されています。しかし、パイソンのトリガーアクションはスムーズな反面、ハンマーの落ちる瞬間がつかみにくく、逆にS&W社のアクションはトリガーコントロール上有利とされていました。そこで腕利きのガンスミス達は両者の長所どうしを組み合わせた究極のハイブリットリボルバー“スモルト”を誕生させました。
中でもカリフォルニア州のビル・デイヴィス氏がよく知られており、一般的なヨークにロッキングボールを仕込むタイプとは別に、エジェクターロッド先端をロックする手の込んだビル・デイヴィス初期作品は希少性が高く人気となっています。
またこのモデルはベースとなるS&WのKフレームリボルバーを持ち込み、パイソンのバレル長を指定し、製作されるカスタムモデルでした。前回発売されたタナカ スモルトはラウンド・バットのKフレームをベースに製作されていました。しかし、オールドファンから「スクエア・バットモデルも欲しい」との声を受けて、スクエア・バットタイプのスモルトを製作しました。ただのフレームの変更だけで飽き足らず、ワイド・ハンマーとワイド・トリガーに変更し、グリップもオーバーサイズ・グリップを装着、往年のクラシカルなイメージに仕上げています。
中身は勿論、安定のKフレームVer.3メカですのでスムーズでコントローラブルなSWアクションが味わえる発火モデルガンとなっています。
タイプ モデルガン 7mmキャップ
全長 291 mm
重量 720g
装弾数 6発 .357magnum発火カートリッジ 6発付属
フレームタイプ Kフレーム・スクエアバット
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